【重心の位置】自分に合うバットとは?高校野球用のバットの長さ、芯の位置、重心位置を測定しました。

自分に合うバットとは何か? ミートしやすい軽いバットなのか、多少重くとも長打が狙えるバットなのか。これについて考え、悩む選手は多いと思います。現役時代、筆者もその1人でした。バットは細かくみればたくさんの種類があります。金属と木製という違いはもちろんですが、長さや太さ、グリップの形状、重心位置(属にいうバットバランス)など。もちろんメーカーの好みもあると思います。

 

特に学生野球に限った話しですが、チームで管理しているバットを使うとなると、自分専用というわけにはいかないので、学校にいる時にしか触れなかったり、ティーやフリー打撃など自分の練習したいときに他の選手が使っていて使えないことや、何年も使い込まれていて傷んでいる(反発力が落ちている?)など気になる点が多々あり、練習しつくし自分の感覚(体)と一体化していくには制約上、難しい側面があります。

 

そうなると、自分専用のバットを買っておくということを考えるわけですが、高校野球の金属バットを含めて、野球バットは決して安いものではありません。そのため、チーム用のバットで可能な限り練習し、試合に臨む選手も多いと思います。(余談ですが筆者も高校ではマイバットは持っていませんでした。中学時に買ってもらったバットを大事にし、ウェイトリングをつけて高校レベルのバット重量を振りこなす筋力をつけようと家で素振りしていました。)

そこで今回、参考として高校野球用のバットの長さ、芯の位置(赤印)、重心位置(青印)を測定しました。限られた制約、選択肢の中で自分に合ったバットというもの考えて見つけていく(納得して決めていく)必要があり、最終的には自分の感覚と結果で決めていく必要がありますが、何かしらの基準が必要です。

 

自分がバットを手にしたとき、何をみるべきか?アビリティトーレーナーで特に意識してほしいものは、重心の位置(青印)です。世の中に売っているバットには芯も重心も印がついていません。だからこそ意識することが少ないわけですが、ミドルバランス型、トップバランス型、ふりぬきやすい、長打が狙えるなどと表現されたりしますが、すべて重心の位置が違うことで軽く感じたり、重く感じたり、遠心力が強く発生して長打が狙えたりするわけです。バットの重さや長さはもちろん分かりやすい要素なのですが、同じ重さ、長さでもその中でも重心がどこにあるのか、それによって感じ方が違う(重く感じたり軽く感じたりする重要な要素)というこを知っていただければと思います。何故自分はこのバットが良いと思い今は使っているのか?ということが自分の言葉で監督やコーチに話せるようになると素晴らしいと思います。

 

【バットを使う時の考え方】

重心の位置(青印)が「手元に近ければ」振るときに「軽く」感じやすい

重心の位置(青印)が「ヘッドに近ければ」振るときに「重く」感じやすい

※以下の3つで考えると、ルイスビルスラッガーが一番軽く感じて振りぬきやすいタイプだといえる。高校1年、2年など強く振る力まだ弱い選手は積極的に利用して今はヒットを打つ感覚を養い力をつけたい。などと現場で考えることができる。もちろんグリップを数センチ短く握りかえることで、長打系バットでも振りぬきやすくするテクニックもある。(中・上級者技術)

 

■LOUISVILLE SLUGGER(ルイスビルスラッガー)

 

■Rawlings(ローリングス)

 

■ZETT(ゼット)