(出典:https://www.youtube.com/watch?v=mnGIlkXwMJE)
2017年勇退となる日本文理の名将・大井監督(75歳)の打撃の指導方針は徹底した「フライを上げるな」でした。(フライを上げれば怒るとも言われています)これは打撃指導方法としての歴史を感じるところです。非力な打者が多く、グラウンドが荒い時代ならば、ヒット率やエラー率(イレギュラー含む)の確率差から見て一理ある打撃方法ではあったはずでしょう。
2009年甲子園、中京大中京と繰り広げ伝説として語り継がれる「奇跡」の超連打(9回2アウトからの集中打による5点の追い上げ)については、その徹底したゴロ、ライナーを狙う打撃スタイルチームだったからこそ実現が可能だった「奇跡」とも考えられます。(色気を出し、1人でも打ち損じの凡フライを上げていれば即終了)
しかし、面白いことに2017年の新潟県代表の決勝戦では真逆の打球内容で勝っているのです。2対2で迎えた5回、代打永田の犠牲フライで勝ち越し点に成功、相手に逆点されたあとも、8回に犠牲フライで同点にし、さらに3番川村の2ランホームランで優勝を決めたのです。(おそらく選手はフライは狙ってはいない、打ち損じのフライやミートが外野まで飛んでいた?)
■日本文理・大井監督、勇退の年に夏切符「感極まった」
日本文理が中越を6―4で破り、3年ぶり9回目の甲子園出場を決めた。初回に2点を先制した日本文理だったが、中越も小刻みに加点し、8回表に2点を取って逆転。しかし、その裏、日本文理が同点に追いつくと、なおも3番川村が左翼席に運ぶ2ランを放って突き放した。
( 出典:http://www.asahi.com/koshien/articles/ASK7V3FZ7K7VUTQP00H.html )
この長年の指導方法と、最後の夏の興味深い結果(新潟での決勝)に対する当事者達(活躍していた選手)の感想については、いずれ日本文理の選手たちを取材をすることで明らかになるかもしれません。
■大井道夫監督(日本文理)「追い求める”つなぎの野球” 75歳名将最後の夏」